アスベスト処理 - 負圧集じん機の安全な使用方法について

主な破損の例と対策

■1次・2次フィルタの目詰まり
1次・2次フィルタの目詰まり
例1)枠が破損した様子

1次・2次フィルタの目詰まりは処理風量を低下させ負圧状態を保てなくなります。
また取り付けが悪かったり、枠が破損していると、HEPAフィルタへ大量の粉じんが紛れ込み、目詰まりの原因となります。

<対策>
石綿粉じんへのばく露防止マニュアルではフィルタ交換時期の例が記載されています。また各フィルタは現場の状況にあわせて詰まり具合や使用時間をこまめに点検して不具合がある場合はすぐに交換してください。

■HEPAフィルタの異常
HEPAフィルタの異常
例2)HEPAフィルタが
破損している様子

目には見えないくらいの微細な粉じんを捕集する精度を持っているフィルタなので、取り扱いには細心の注意を必要とします。
特に振動に弱く、落としたり長時間振動を与えると破損して漏れにつながります。
破損したフィルタは絶対に使わないでください。

<対策>
破損していたり、キズ、ゆがみのあるフィルタはすぐに交換してください。HEPAフィルタの交換については取扱説明書などを参考にして正しく交換してください。取り付けが正しく行われているかについては測定器で確認する方法等があります。

負圧集じん機の風量検査

負圧集じん機の漏れ検査

■外部の異常
外部の異常
例3)パチン錠のゆがみ、
電気コードの断線

パチン錠にゆがみが生じると隙間が発生して粉じんやエアー漏れにつながります。
また電気コードの断線等は火災の原因となるので注意が必要です。

<対策>
金具などにゆがみ、破損がある場合はすぐに交換してください。気密性が保たれていない可能性がある場合は測定器などで確認してください。電気コードの断線やプラグの破損など通電不良につながる部品は必ず交換してください。

■内部の異常
内部の異常
例4パッキンの破損、
枠のゆがみ

枠のゆがみやパッキンの破損は粉じんの漏れにつながります。
また、電気部品への粉じんの蓄積は絶縁不良の原因となります。

<対策>
機密性にかかわる不具合(破損、ゆがみ)は適切に交換等を行ってください。捕集効率の精度や風量などについては専門の測定器で定期的に測定を行う必要があります。

負圧集じん機の風量検査

負圧集じん機の漏れ検査

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