アスベスト粉じん及び飛散抑制剤、接着剤等による有機ガスが混在して発生する場合
防じん防毒併用呼吸用保護具の着用が必要になります。
防毒マスクが使用可能な条件は、下記の(1)(2)(3)のすべてに適合した場合のみです。
種類 | 全面形防毒マスク | 半面形防毒マスク |
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隔離式 | 2.0%ただし曝露限界の100倍 | 2.0%ただし曝露限界の10倍 |
直結式 | 1.0%ただし曝露限界の100倍 | 1.0%ただし曝露限界の10倍 |
直結式小型 | 0.1%ただし曝露限界の100倍 | 0.1%ただし曝露限界の10倍 |
種類 | 全面形防毒マスク | 半面形防毒マスク |
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隔離式 | 2.0%ただし曝露限界の300倍 | 2.0%ただし曝露限界の30倍 |
直結式 | 1.0%ただし曝露限界の300倍 | 1.0%ただし曝露限界の30倍 |
直結式小型 | 0.1%ただし曝露限界の300倍 | 0.1%ただし曝露限界の30倍 |
例えば、環境中の有毒ガスがトルエンとすると、トルエンの曝露限界は0.005%(50ppm)と定められているので、1日30分を超えての作業をする場合は(表1)より、半面形ならばその10倍の0.05%(500ppm)まで、全面形ならば100倍の0.5%(5000ppm)まで使用が可能です。
■ここで言う曝露限界は、ほとんどすべての労働者が連日繰り返し曝露されても健康に有害な影響を受けないと信じられる有毒ガスの濃度の限界です。表に記す曝露限界には日本産業衛生学会の勧告する許容濃度値を適用します。ただし、許容濃度が定められていない有毒ガス等にあっては、ACGIH (American Conference of Governmental Industrial Hygienists) の勧告するTLV-TWA 値を適用します。
※ 日本呼吸用保護具工業会技術委員会による